ガーデンカタログ
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1250年あまりの伝統を誇る、日本最古の焼き物の産地として知られる、信楽。中心地である滋賀県甲賀市信楽町の一帯には、現在の琵琶湖の前身である古琵琶湖が隆起してできた「古琵琶湖層」があり、形成がしやすく腰が強い粘土質の土が採掘されます。このような土の性質は、いわゆる「大物づくり」にも適しており、水瓶や水鉢、傘立てなどの大きな焼き物の成型、乾燥、焼成技術なども信楽焼の代表的な特徴となっています。また、信楽焼は、そのバリエーションの豊富さ、デザインの多様さも魅力で、縁起物として有名な狸の置物をはじめ、花器、植木鉢、食器といった日用の陶器のほか、建築用タイル、陶板など、日本人の暮らしに深く根ざしたさまざまな陶器がつくり続けられています。このように脈々と息づく信楽焼の伝統がある一方で、これを受け継ぎながらも、今日のライフスタイルにマッチする新たな焼き物の提案も盛んに行われています。過度に装飾をせず、シンプルな形状をベースとすることで、モダンなインテリアのなかにさり気なく溶け込む陶器。家族や友人と付き合うように、生活のなかに自然に浸透していく陶器…。そんな「住まいの焼き物」としての新たな信楽焼が、注目を集めています。RKS現代の暮らしに溶け込む、「住まいの焼き物」。古琵琶湖の豊かな土壌が育んだ、信楽焼。CRAFTSMANSHIP信楽の大地が育んだ自然素材と職人たちの叡智の結晶、SHIGARAKI WHITE。337

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