リビングカタログ
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GL502GL501龍の鱗を象った文様。鱗は脱皮・再生のシンボルであり、身の回りに使うことで厄除けや家内安全のお守りとなります。鱗うろこ長寿の象徴でもある亀の甲羅に由来する、縁起のよい文様。家庭円満や家族の健康などへの願いが込められています。亀甲きっこう141ステンドグラスが、日本の住文化に根づくまで。純和風、和洋折衷、日本の住まいになじむデザイン。おごそかな祈りの場を彩る宗教芸術として、中世ヨーロッパに誕生したステンドグラス。その後、建築物の装飾や芸術家の表現手段のひとつとして用いられるなど、時代とともにさまざまな形に発展していきました。ステンドグラスが日本に伝わったのは、江戸時代末期のこと。それまで障子越しのぼんやりとした光しか知らなかった日本の人々が、初めて色鮮やかな光を目にした時の衝撃はさぞ大きかったことでしょう。やがて、明治時代の半ば頃からは、日本にも本格的なステンドグラスの製作技術が導入され、公共施設や文化施設などの近代建築に盛んに取り入れられるようになりました。ステンドグラスが一般住宅に使われるようになったのは、大正時代以降のこと。「日本の住まいに溶け込むデザイン」は当時も現代も変わらず、ステンドグラス製作に携わる職人にとって大きなテーマとなっています。日本の住まいは、洋風であっても一部屋は畳敷きの和室にするなど、和と洋を組み合わせた折衷スタイルであることがほとんど。例えば、リビングと和室を隔てる間仕切り壁に、明かり取りとしてステンドグラスをはめ込む場合など、双方のテイストに違和感なくなじむデザインが求められます。また、純和風や民芸風などの日本家屋でも、住空間に新鮮な感覚を与えるものとして、和風デザインのステンドグラスを取り入れるケースは少なくありません。インテリアガラスブロック・ステンドグラスピュアグラス

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