プランツカタログ
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14P01永田あおいさんに教わる植物の色を上手に操るための花色や葉色は数えきれないくらいたくさんあります。その色をイメージ通りに組み合わせるには、色合わせの基本ルールを知っておくととても便利。基本のルールを5つご紹介しますので、ぜひ植物選びの際に役立ててください。色同士には普遍の関係性がある。色合わせは大きくわけて2パターン。対比させるか、統一感を出すか。右のカラーサークルは、色同士の関係性が一目でわかる色合わせの基本ツールです。赤、黄色、青など、白も黒もまったく含まない純色を円形に並べたビビッドトーンの内側に、それぞれの色に白を加えたパステルトーン、外側にグレーを加えたグレイッシュトーンを重ねています。ビビッドトーンが基本色となり、その並び順は太陽光をプリズムに通したときにできる光の帯、虹と同じです。このサークルからわかるいちばん重要なことは、色の持つ性格が似ているか、異なっているか、です。色同士が近くにあれば似ている、距離が遠いほど異なっていることを意味します。似ている色同士を合わせれば、統一感のあるコーディネートに、距離が遠い色同士を合わせれば、インパクトの強いコーディネートになります。植栽のイメージはさまざまあり、どんな色合わせにすべきか迷うところですが、色合わせのパターンは大きく2つにわけることができます。全体に統一感を出し調和したイメージにするか、色と色を対比させてより個性を際立たせて目立たせるかです。統一感を出したいなら、カラーサークルで隣り合う色、また同色の濃淡で組み合わせればOK。インパクト強く仕上げたいなら、カラーサークルでできるだけ遠い位置にある2色を選ぶようにします。このルールを上手に利用すれば、思い描いたイメージに近い色合わせが手軽にできます。グレイッシュトーンビビッドトーンパステルトーンやわらかな対比がほどよいコーディネート「カラー コルディリネ」穏やかな葉色で揃えたコーディネート「カラー ピンクのアナベル」コルディリネ・パープレアをメインに青い花が咲くアガパンサスなど、青緑、緑に紫を加えたコーディネートのセットアップです。青系には赤の色味がまったく含まれませんが、紫は赤を含みます。その色みの違いから、すっきりシャープに見える効果があります。ただ、カラーサークルでの距離感はそれほど離れていないので、やわらかな対比。実際の植栽ではこれくらいの対比がほどよく使いやすいでしょう。明るすぎず、暗すぎない緑色の葉色をもつ植物で、人気のアジサイ・ピンクのアナベルをメインに、花色がピンクとラベンダー色のものを集めたコーディネートです。花が咲く時期も統一感のとれた印象で、かわいらしさやチャーミングな雰囲気が楽しめます。統一感を大切にしたい場合は、開花時期と花色もきちんと頭に入れておくことが大切です。【セットアップの植物構成】・コルディリネ・パープレア・アガパンサス・ギボウシ・ハルシオン・ブルースター・カレックス・フラッカ・ニューサイラン アプリコットクイーン【セットアップの植物構成】・アジサイ・ピンクのアナベル・サラサウツギ・ラベンダー・ヒメツルソバ・ノシラン・ビッタータスプランツカラーサークル▶ P.67▶ P.68基本ルール基本ルール55基本ルール基本ルール55ルールルール1ルールルール11ルールルール2ルールルール22

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