プランツカタログ
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15P01軽く見える色と重く見える色がある。色にはもともと持っているイメージがある。出っ張って見える色とへこんで見える色を使い分ける。実際には色には重さはないのですが、軽く見える色と重く見える色があります。軽く見えるのはカラーサークルのパステルトーン。白を多く含むほど軽い印象です。重く見えるのはグレイッシュトーン。黒を多く含むほど重たく見えます。この色が持つ性格は植物の配置をする際に利用できます。軽く見える色を上に、重く見える色を下に配置すれば、植栽に安定感をもたらすことができます。色には温度などないのに、温かく見えたり涼しげに見えたり。もともと色が持っているイメージというものがあるのだとしたら、それを植栽イメージに利用しない手はありません。たとえばビタミンカラーと呼ばれる黄色、オレンジ、黄緑色の組み合わせ。どれも元気でフレッシュな印象を与える色なので、それを組み合わせると「ビタミン」という形容がぴったりとなります。エレガントといえばピンクや紫、落ち着きがある色なら茶色や緑のグレイッシュトーンの色を選べば、思い描くイメージに近い色合わせができます。色には進出して見える色(凸色)と後退して見える色(凹色)があります。赤やオレンジ、黄色などの暖色系は凸色、青や緑などの寒色系は凹色と覚えておくとよいでしょう。凸色の中でもいちばん出っ張って見えるのがビビッドトーンの赤です。信号の「止まれ」が赤なのも、遠くからでも目だってよく見える色だから。凸色と凹色を上手に組み合わせることで、植栽に立体感や奥行き感をもたらすことができます。同じ高さで植えていても視覚的効果を利用するだけで変化をつけられます。フレッシュエレガント明るい葉色で軽やかなコーディネートに「カラー フリーシア」紫×ピンクで気品のあるコーディネートに「カラー フォレストパンシー」シックな葉色で重厚感を演出「カラー ソヨゴ」黄緑色の葉色のニセアカシア・フリーシアをメインに黄色、斑入り葉などブライトカラーの植物を集めると、軽やかで若々しい印象のコーディネートになります。花が咲く植物の場合も、軽やかな白やパステルカラーを選ぶと、開花時期もライトな雰囲気を楽しめます。白い建物を背景にすると自然に馴染み、また暗い色の建物を背景にするとパッと映える色合わせです。シックな赤紫の葉を持つ植物に、優しいピンクの花が咲く植物を組み合わせると、まさにエレガントな雰囲気に。優雅、気品があるという表現もぴったりのコーディネートです。赤紫の葉色のシンボルツリーは、個性的でもあり、おしゃれ感やセンスのよさを打ち出すにも効果的な組み合わせです。葉色にはビビッドな緑は意外に少なく、ややグレーがかったシックな葉色のほうが種類豊富に揃います。シンボルツリーにソヨゴを選び、シックな赤葉のメギや黒い葉色のコクリュウを組み合わせると、落ち着いた雰囲気にまとまります。風格を出したいとき、格調高い印象にしたいときなどは、この色合わせを利用するのがおすすめです。スポーティーシックポップ【セットアップの植物構成】・ニセアカシア・フリーシア・フィリフェラ・オーレア・ギボウシ・サガエ・ヒメウツギ・リュウノヒゲ(斑入り)・リシマキア・ ヌンムラリアオーレア【セットアップの植物構成】・ソヨゴ・メギ・ローズグロウ・ローズマリー(立性)・ブルーパシフィック・ヒューケラ・コクリュウ【セットアップの植物構成】・アメリカハナズオウ・ フォレストパンシー・テマリシモツケ・ディアボロ・ブッドレア・ローズマリー(立性)・ヒューケラ(銅葉)・ハクリュウ▶ P.68▶ P.65▶ P.66ルールルール3ルールルール33ルールルール4ルールルール44ルールルール5ルールルール55ピンク1色とピンク+凹色の青紫。どちらが奥行き深く見える?白い箱と黒い箱、同じサイズだけれど、重たく見えるのはどちらの色?

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