ガーデンカタログ
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NEWGARDEN TIME新しい庭時間、始まる。「家庭」という字は、「家」に「庭」と書きます。つまり、家族の暮らしの場として、「家」と「庭」は切り離せない関係にあるということでしょう。庭は、光や風、季節の匂いなどの気配を室内に届け、同時に、そこに暮らす家族の気配を街並にさり気なく漂わせます。住まいの外の環境をどのように内に取り込み、外と内をいかに関係づけるか?庭のあり方は、家族の住まい方に大きく影響を及ぼします。気持ちを開放させながら毎日を快適に暮らすためには、空間にいかに広がりを演出するかがポイント。そして、そのカギを握るのが外と内とのつながりです。どんな住まいも、窓を通して光と風を効果的に取り込むことで、開放的な空間をつくり出すことができます。また、窓の外に緑が見えれば、それだけで心豊かに過ごせるもの。小さな敷地でもちょっとした庭があれば、日々の暮らしのなかで自然の息づかいを感じることができるでしょう。雑誌などで、海外の素敵な庭が紹介されていることがあります。なかでも感心させられるのが、住宅先進国アメリカの庭。高いデザイン性に加えて、この庭で家族がどんな日常を過ごしているのか、また、どんな生活を送るためにこの庭がデザインされているのか、そのコンセプトまでもが明確に伝わってくるのです。それは、「庭も住まい」という家づくりの理想が実践されているからに他なりません。持ち前のDIY精神を発揮し、家族の庭、ひいては自分たちの住む街を、自分庭のあり方と、住まい方。庭とともにある、暮らし。アメリカの庭づくりに学ぶ。032

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