マテリアルカタログ
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ヨーロッパ各地では、古い石畳を改修し新たな用途として「バリアフリー化」するためにもともとのフルブロックサイズを2/3にカットして、その切削面(ツルツル)を道路面に使用します。スライスサイズはその上部面、つまり数十年、数百年使用されてきた面です。ゴツゴツは無く、当然丸みを帯びていますが中には、何かのダメージを受けたものもあります。全ては、人々の町の歴史です。そんな風景を想像しつつ、お宅のアプローチ・駐車場・お庭に使用していただければ幸いです。使い込まれた味わい深い表情はお庭やアプローチの植栽と自然に溶け込みます。一つとして同じものがない、アンティーク素材ならではのナチュラルな石肌が住まいにアンティークなヨーロッパの雰囲気を届けてくれます。石畳を木箱の中からだしてみると解りますが、サイズや色合いはかなりランダムです。規格商品に慣らされている私達日本人にとっては少し戸惑うことがあるかもしれません。では、現地ヨーロッパではどうでしょう?実際はこんな感じで施工を進めます。とりあえず、箱の中から全てを取り出してみます。そして仕分けをします。単なる大きさだけでなく、どちらか一方方向でも揃っていれば仲間にします。他に何箱もある場合は、ひと通り箱を開けてざっくり確認します。箱によっては、かなり異なるサイズ(正方形、長方形など)や風合いがあるので、その割合なども注意しておきます。仕分けしたら写真(A)をご覧ください。それぞれの目地のラインの中に上手く揃えて並べてあります。逆にそれと直行する目地のラインは揃っていなくてもいいのです。この並べ方はヨーロッパでは普通で、現在の二次製品もわざわざこういう並べ方をするようにサイズが決められていることがあります。ココの長さをできるだけ揃える列ごとに幅を揃える場合、乱尺張りに似たやり方。写真(A) ● 施工ポイント227M13● 実際の商品と写真は異なる場合があります。

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